アロマテラピーの歴史-古代

古代より植物の香りは薫香(植物をいぶして出る煙を利用)や浸剤(湯やオリーブ油などに植物を浸して成分を引き出す)として、宗教儀式や医療用、化粧用など人々の生活に利用されました。

紀元前3000年頃、メソポタミアでの世界最古といわれる薬の処方では現在でも香料として利用される植物が使われています。

古代エジプトでは神殿で乳香(フランキンセンス)・没薬(ミルラ)を焚いて紙に捧げたり、特権階級のミイラの製造に用いられました。

古代の香料のなかでも乳香・没薬は大変高価であり貴重品として扱われていました。イエス・キリスト誕生の際には星に導かれてやってきた東方の三博士(三賢人)が乳香(偉大なる予言)・没薬(大商人)・黄金(この世の権力者)を捧げ、キリストは乳香を選んだというエピソードが「新約聖書」に登場します。

 

インドやスリランカで現在でも行われているアーユルヴェーダ医学は、アロマテラピーに大きな影響を与えた伝統療法です。

本来伝承的に伝えられ、書物に編纂されたのは成立よりずっと後になり紀元前2000~3000年頃と推測されます。

記録に残されたものとしての源流は、紀元前1200~1000年頃に編纂された「リグ・ヴェーダ」という賛歌集にみられます。

 

中国では薬物について書かれた本草書が基礎となって中医学・漢方が発展してきました。その最古のものが2~3世紀漢の時代にまとめられた「神農本草経」です。

のちの5~6世紀に陶弘景によって「神農本草経集注」が再編纂され今日につたえられています。

 

西洋医学は古代地中海ギリシア・ローマを中心とした国で誕生しました。ヒポクラテスは医学の父とよばれ「ヒポクラテス全集」で香油を使ったマッサージも推奨しています。

テオフラテスは植物学の祖と呼ばれ、師である哲学者アリストテレスの動物の分類にならって植物の分類や系統だった研究を「植物誌」にまとめました。

大自然すべてに大きな関心を抱いたプリニウスは博物学の祖と呼ばれ、植物に寄せる愛情がうかがわれる全37巻の大作「博物誌」を著しました。

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